ラジエーターファンの役割とは?
エンジンを冷やすうえで欠かせないのがラジエーターファンです。走行中は走行風でラジエーターが冷やされますが、渋滞や信号待ちなど停車時には風が当たりません。そんなときにファンが回って強制的に風を送り、冷却水(クーラント)の温度を下げてくれるのです。
もしこのファンが回らないと、真夏の渋滞であっという間に水温が上昇し、オーバーヒートを引き起こす危険があります。エンジンにダメージを与える前に、早めに気づいて対処したいトラブルですね。
ファンが回らない主な原因
ラジエーターファンが回らなくなる原因はいくつか考えられます。まずは代表的なものをチェックしてみましょう。
- ヒューズ切れ:もっとも多く、かつ手軽に確認できる原因です。
- ファンモーターの故障:経年劣化でモーター自体がダメになるケース。
- 水温センサー(サーモスイッチ)の不良:適切な温度になってもファンに信号が送られません。
- リレーの故障:ファン作動を制御するリレーが壊れている。
- 配線の断線・接触不良:カプラーの緩みや腐食も見落としがちです。
自分でできるチェック方法
まずはエンジンをかけてエアコンを最大にしてみましょう。多くの車種ではエアコン作動と連動してファンが回るため、エアコンONでもファンが回らない場合はトラブルの可能性が高いです。
次に確認したいのがヒューズです。取扱説明書でラジエーターファンのヒューズ位置を調べ、切れていないか目視でチェックします。切れていれば同じアンペア数の新しいヒューズに交換するだけで直ることもあります。
また、水温が十分上がっているのにファンが回らないなら、センサーやリレーを疑いましょう。ここはテスターでの点検が必要になるため、自信がなければ整備工場に相談するのが安心です。
走行中に気づいたときの応急対処
ドライブ中に水温計が異常に上がってきた、警告灯が点いた——そんなときは慌てず以下の対応を取りましょう。
- 安全な場所に停車し、エンジンをすぐ止めない(アイドリングで水を循環させる場合も)
- ヒーターを全開にすると、エンジンの熱を室内に逃がせます
- ボンネットは開けて放熱を促す(熱いので火傷に注意)
- 水温が下がるまで待ち、JAFや整備工場へ連絡
絶対にやってはいけないのが、熱いうちにラジエーターキャップを開けることです。高温の冷却水が噴き出し大やけどの危険があります。
日頃の予防が一番の対策
ファントラブルは突然起こることもありますが、定期点検で防げるケースも多いです。冷却水の量や色、ファンの動作、配線の状態を車検やオイル交換のタイミングでチェックしてもらいましょう。特に10年・10万km近い車は、モーターやセンサーの劣化に注意が必要です。愛車を長く元気に走らせるために、冷却系のケアを忘れずに行いましょう。