サイドブレーキのトラブル、意外と多いんです
坂道で駐車したときに「あれ、なんだかクルマが動きそう…」と不安になったことはありませんか?サイドブレーキ(パーキングブレーキ)は普段あまり意識しないパーツですが、いざというときに効かないと大事故につながる重要な保安部品です。今回はサイドブレーキの効きが甘い・戻らないといったトラブルの原因と、自分でできるチェック方法をご紹介します。
効きが甘くなる主な原因
サイドブレーキの効きが弱くなる原因はいくつかあります。まずは代表的なものを押さえておきましょう。
- ワイヤーの伸び・緩み:使用年数が経つとワイヤーが伸び、レバーを引いてもテンションが足りなくなります
- ブレーキシュー・パッドの摩耗:後輪のブレーキ部品がすり減ると効きが弱まります
- 調整不良:整備後に調整がずれているケースもあります
- サビや固着:長期間使わないとワイヤーやドラム内部がサビて動きが悪くなります
「レバーを引いたときにカチカチという音が以前より多く鳴る(ノッチが増えた)」と感じたら、ワイヤーの伸びを疑いましょう。
戻らない・引きずるときの原因
逆に、レバーを解除してもブレーキが引きずったままになるトラブルもあります。走り出すと「焦げ臭いニオイ」がしたり、燃費が悪化したりする場合は要注意です。主な原因は次の通りです。
- ワイヤーの固着・サビによる戻り不良
- ドラム内部のサビや異物の噛み込み
- リターンスプリングの劣化・破損
- 冬場にワイヤーが凍結して固まってしまう
特に冬に濡れたまま強くサイドブレーキをかけて駐車すると、翌朝凍って解除できなくなることがあります。寒冷地ではMT車ならギアを入れて駐車するのも一つの対策です。
自分でできるチェックとメンテナンス
まずは平らな場所で、レバーを引いたときのノッチ数を確認しましょう。取扱説明書に適正な引きしろ(クリック数)が記載されていることが多く、それより多ければワイヤーの伸びが考えられます。
ワイヤーの調整は車種によっては室内やセンターコンソール下のアジャスターで行えますが、ジャッキアップやタイヤ脱着が必要なケースもあります。少しでも不安があれば無理をせず、整備工場に相談するのが安心です。
また、長く乗っていない場合はときどきサイドブレーキを操作して、ワイヤーやドラムの固着を防ぎましょう。動かす習慣がサビ予防につながります。
迷ったらプロに任せよう
サイドブレーキは命に関わる保安部品です。効きの甘さや引きずりを感じたら、車検を待たずに早めに点検してもらいましょう。日頃から状態を意識しておくことで、いざというときの安心につながります。愛車と長く付き合うためにも、地味だけど大切なこのパーツを気にかけてあげてくださいね。