セルモーターって何をするパーツ?
キーをひねったりスタートボタンを押したりすると「キュルキュル」と音がしてエンジンがかかりますよね。この時にエンジンを回し始めてくれるのがセルモーター(スターターモーター)です。バッテリーの電力を使ってエンジンの最初の一回転を作り出す、いわば始動の主役。ここが弱ると、当然エンジンはかかりにくくなります。
こんな症状が出たら要注意
セルモーター周りにトラブルが起きると、次のような症状が現れます。自分の車に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
- 「カチッ」という音だけしてエンジンがかからない
- セルの回り方が「キュル…キュル…」と弱々しい
- 何度か試すとかかるが、日に日に始動が悪くなっている
- 「ガガガ」という異音がする
- 時々まったく反応しないことがある
特に「カチカチ音だけ鳴る」場合は、バッテリー上がりかセルモーターの故障が疑われます。
原因を切り分けてみよう
始動不良の原因はセルモーターだけとは限りません。まずは切り分けが大切です。
- バッテリーの電圧低下:ヘッドライトが暗い、パワーウィンドウが遅いなら電力不足のサイン。まずはバッテリーを疑いましょう。
- 端子の緩み・腐食:バッテリーターミナルに白い粉が付いていたり緩んでいると電気がうまく流れません。
- セルモーター本体の劣化:内部のブラシやマグネットスイッチが摩耗すると、回転が弱くなります。走行距離10万kmを超えたあたりから増えてきます。
- アース不良:ボディへのアース線が錆びていると始動が不安定になります。
自分でできる応急処置
出先でセルが回らなくなったら、まずは落ち着いて次を試してみてください。
- ハンドルを軽く左右に動かしながら、もう一度始動を試す(ハンドルロック解除のため)
- ATならP、MTならクラッチをしっかり踏んでから始動する
- バッテリー端子の緩みを増し締めする
- 「カチッ音だけ」ならバッテリー上がりの可能性大。ジャンプスタートを試す
応急的に、セルモーター本体をプラスチックハンマーなどで軽く叩くと一時的に回ることもあります。ただしこれはブラシが摩耗しているサインなので、あくまで移動のための一時しのぎと考えてください。
修理と交換の目安
セルモーター本体が原因の場合、部品代と工賃で2〜5万円程度が相場です。国産車ならリビルト品を使えばコストを抑えられます。エンジンがかかりにくい状態を放置すると、ある日突然まったく始動しなくなることも。異音や弱りを感じたら、早めに整備工場で点検してもらいましょう。日頃からバッテリーの定期交換を心がけることが、セルモーターを長持ちさせる一番の予防策です。